ヒトカラ 一人 ひとり カラオケ

ヒトカラとは

ヒトカラとは、一人でカラオケをすることです。
皆さんは「ヒトカラ」という言葉をご存じでしたか? 


カラオケ人口の減少傾向が目立つ一方で、
一人でカラオケに行くヒトカラが年々増えています。


カラオケは元々、大勢でワイワイ楽しむもの。
どうしてヒトカラが増えているのか、
カラオケ業界の対応もあわせて調査しました。

一人でも寂しくならないヒトカラ

ある会社員男性が初めてヒトカラをしたのは3年ほど前。
それ以来、2カ月に1回、多いときでは月に2回通うようになりました。


1回2〜3時間かけて、仲間が知らない英語の歌や、古いアニメソングを思う存分歌います。
新曲の練習もできるし、自分にあったキーの設定もチェックできます。


「みんなが楽しそうな場所に一人でいると孤独を感じるが、
カラオケは壁で仕切られていて気にならない」


個人のブログでも、すいている時間帯や歌った曲名を並べるなど、ヒトカラの話題が登場しています。
「一度行って病みつきになった」「ヒトカラデビューしました!」などの書き込みも多く見られます。

カラオケ業界もヒトカラに力を入れだした

歌広場は04年春から会員を対象に、
一人の場合は料金を20%引きにする「ヒトカラ割引」を行っています。
1都3県の70店舗で、月約2万人が利用するそうです。


カラオケの参加人口は94年の5890万人をピークに減少していて、
「カラオケ人口を増やすには、いつも来ている層を狙ってもダメ。『人前で歌うのが苦手だけど、
一人なら歌ってもいい』と思っている人たちを呼び込もうと思った」と言い、
カラオケ人気の復活に向け、業界もヒトカラに期待しています。


また、首都圏などで29店舗を展開するカラオケの鉄人
「ヒトカラ応援!」と積極的に打ち出したのは今年2月。


ホームページに「ストレス解消や練習に」と掲げ、店舗にもポスターを張っています。
店長は「ヒトカラが増えているのは、部屋単位でなく一人あたりの料金にするなど、
一人でも利用しやすくなってきたのも一因ではないか」と話しています。